【「異常なし」と言われたのに耳が聞こえにくい】 突発性難聴との違いと身体からのメッセージ

「異常なし」と言われたのに耳が聞こえにくい
突発性難聴との違いと身体からのメッセージ
院長 佐伯
院長 佐伯

「異常がない=問題がない、ではありません。数値に映らない機能の乱れを見直しましょう」

こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。検査で異常なしと言われたけれど、どうしても耳が詰まる。そんな「行き場のない不安」を抱えて当院を訪れる方は少なくありません。本日は、検査結果と実際の不調の間に生まれる「差」の正体についてお話しします。

なぜ「異常なし」でも不調が続くのか

病院で行われる精密検査(聴力検査やMRIなど)は、主に耳の器官や脳に「形としての異常(構造的な問題)」があるかどうかを確認するものです。しかし、私たちの身体には、形は保たれていても「働きそのものが低下している状態(機能的な問題)」が存在します。

MECHANISM

検査では捉えきれない3つの要因

  • 血流の停滞:内耳への微細な血行不良は、画像には映りません。
  • 自律神経の乱れ:神経の伝達効率の低下は、数値化が極めて困難です。
  • 深部の筋緊張:首や肩の深層筋肉の強張りが耳の機能を圧迫していても、聴力検査では「正常」と判定されることがあります。

検査で異常がないということは、決して「気のせい」ではありません。器官そのものは壊れていないけれど、スムーズに働けていないという身体からのSOSなのです。

突発性難聴との境界線

突発性難聴は、通常「聴力検査上の明確な低下」を伴いますが、検査で特定できないほど軽微な変化や、発症の極初期段階では、結果に反映されないことがあります。「異常なし」と言われた段階でも、体質や環境によっては不調が進行している可能性もゼロではありません。日によって聞こえ方が変動するような不安定な状態こそ、注意深い観察が必要です。

鍼灸師の視点:「気血の巡り」という機能解剖

臨床現場で「耳の違和感」を訴える方に共通して見られるのは、首・肩の極度な強張りと、呼吸の浅さ、そしてストレスの蓄積です。

東洋医学では、これを「気血の巡りが滞った状態」と捉えます。耳周囲の血流や神経の働きは、全身の巡りと密接にリンクしています。巡りが悪くなれば、耳という繊細な器官は真っ先に影響を受けます。つまり、検査で見えない「機能の乱れ」を、身体の硬さや巡りの悪さとして捉え、整えていくことが回復への近道となるのです。

CAUTION SIGN

こんな状態が続く場合はご相談ください

  • 耳の詰まり感(閉塞感)が数日以上続いている
  • 日中や環境によって、聞こえ方が大きく変わる
  • 耳鳴りが出たり消えたり、音が反響する感じがある

「気のせい」と片付けないでほしい理由

最もつらいのは、症状そのもの以上に「周囲に理解されない不安」や「説明がつかない孤独感」ではないでしょうか。しかし、違和感があるということは、あなたの身体が一生懸命に何かを伝えようとしている証拠です。異常なしという言葉を「何もしなくていい」と捉えるのではなく、身体を見直す絶好のチャンスとして受け止めてみてください。

「異常なし」は終わりではなく、
本当のケアのスタート地点です。

精密検査で器官に問題がないことが分かった。それは一つの安心材料です。その上で、なぜ不調が消えないのかを「血流・自律神経・筋緊張」という別の視点から解決していきましょう。

はりセラ淡路町院では、皆様の「数値に表れない苦しみ」に真摯に向き合い、専門的な施術で回復しやすい環境づくりを全力でサポートいたします。

信頼性担保のための参考・参照元

鍼灸院はりセラ淡路町院