生理前の情緒不安定は「睡眠」と「血糖値」で変わる PMSと生活習慣の関係

生理前の情緒不安定は「睡眠」と「血糖値」で変わる
PMSと生活習慣の関係

鍼灸師 佐伯

鍼灸師 佐伯

「甘いものが無性に欲しい」「寝ても疲れが取れない」その理由が分かると、対策も見えてきます

こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。生理前になると甘いものが欲しくなる、寝ても疲れが取れない。こうした変化には、血糖値と体温という2つのキーワードが関わっています。仕組みが分かれば、今日から工夫できることも見えてきます。一緒に見ていきましょう。

こんな経験、心当たりはありませんか?

  • 生理前になると、甘いものが無性に欲しくなる
  • 食べても食べても、満たされた感じがしない
  • 夜、寝つきが悪い日が続く
  • 寝ても疲れが取れないまま朝を迎える
  • この時期だけ、いつもの自分と違う感覚がある

これらには、血糖値の変動と体温の上昇という、体の中の分かりやすい理由があります。

生理前の情緒不安定には、血糖値の変動によるセロトニン合成への影響と、体温上昇による睡眠の質の低下という、2つの生理学的な理由があります。

仕組みを知ることで、食事と睡眠、両方の面から今日から整えていくことができます。※効果には個人差があります。

なぜ生理前は甘いものが欲しくなるのか

生理前に甘いものへの欲求が強まるのは、血糖値の急な変動と関係していると考えられています。血糖値が乱高下すると、気分の安定に関わる神経伝達物質セロトニンの材料(トリプトファン)の利用効率に影響が出やすくなります。

血糖値を緩やかに保つ食べ方を意識するだけで、気分の波を穏やかにする助けになります。

睡眠の質が下がる理由

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🌡️

黄体期は深部体温が上がっている

体温リズム
排卵後の黄体期は、プロゲステロンの作用で深部体温が0.3〜0.7度ほど上昇することが研究で報告されています。人は本来、深部体温が下がるタイミングで眠りに入りやすくなるため、体温が高いままの状態は、寝つきや眠りの深さに影響しやすくなります。
ポイント:「なぜかこの時期だけ眠りが浅い」と感じるのは、気のせいではなく体温リズムの変化によるものです。
02
🛏️

寝室の温度で調整できる

実践のヒント
体温が下がりにくい時期だからこそ、寝室環境を少し涼しめに保つ、寝る前に軽くシャワーで体温を上げてから下げる(就寝の1〜2時間前の入浴)など、外側から体温の下降をサポートする工夫が効果的です。

マグネシウムとビタミンB6でできること

マグネシウムとビタミンB6を組み合わせて摂取したグループで、PMS症状のスコアが有意に改善したという臨床研究が報告されています。マグネシウムは、ナッツ類・海藻・大豆製品・葉物野菜に多く含まれ、ビタミンB6はまぐろやかつおなどの魚類、バナナ、鶏むね肉などに含まれています。

  • ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)を間食に取り入れる
  • 海藻類(わかめ、ひじきなど)を汁物に加える
  • まぐろ、かつお、バナナなどビタミンB6を含む食材を意識する

今日から変えられる生活習慣

小さな工夫から始める

血糖値と体温、この2つを意識するだけでも、生理前の過ごし方は変わってきます。

  • 朝食を抜かず、血糖値の急上昇・急降下を防ぐ
  • 甘いものが欲しくなったら、ナッツやフルーツから摂る
  • 就寝1〜2時間前に入浴し、体温の自然な低下を後押しする
  • 寝室の室温を、いつもより少し涼しめに設定する

続けることで見えてくる変化

食事や睡眠環境の工夫は、1回で劇的に変わるものではなく、生理周期を重ねるごとに体が変化を覚えていくタイプのケアです。2〜3周期続けてみることを目安に、気長に取り組んでみてください。

まとめ

  • 生理前の甘いもの欲求には、血糖値の変動とセロトニン合成の関係が背景にあります
  • 黄体期の体温上昇が、睡眠の質に影響を与えていることが分かっています
  • マグネシウム・ビタミンB6を含む食材は、PMS症状の緩和と関連する研究があります
  • 生活習慣の工夫に加えて、耳から自律神経に働きかける施術でさらに整えることもできます

【参考・参照元】

  • ACOG(米国産婦人科学会)「Premenstrual Syndrome (PMS)
  • Fathizadeh N, et al. Evaluating the effect of magnesium and magnesium plus vitamin B6 supplement on the severity of premenstrual syndrome. Iran J Nurs Midwifery Res. 2010.PubMed
  • Baker FC, Driver HS. Circadian rhythms, sleep, and the menstrual cycle. Sleep Med Clin. 2007(黄体期の体温上昇と睡眠の関係に関するレビュー)ScienceDirect

生活習慣を整えながら、
自律神経からもアプローチしませんか

食事や睡眠環境の工夫は、体の内側から整えていく大切な土台です。当院では、これに加えて耳から自律神経に働きかける耳介鍼通電を行っています。生活習慣とあわせて自律神経の状態そのものを専門的に整えたい方は、ぜひ一度体の状態を見せにいらしてください。

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※効果には個人差があります。当院の施術は診断や治療の代わりになるものではありません。

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