更年期におすすめの運動とは?
ウォーキングだけで十分?鍼灸師が解説
院長 佐伯
「運動しましょう」と言われるけれど、何をすればいいの?
こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。更年期になると「運動しましょう」と言われることが増えますが、ウォーキングだけでいいのか、筋トレも必要か、運動すると逆に疲れる、と迷う方も多いのではないでしょうか。本日は、更年期世代の女性におすすめの運動について、医学的な知見と鍼灸師の視点から、無理なく続けられる形で解説します。
更年期になって、こんな変化を感じていませんか?
- 疲れやすい
- 太りやすくなった
- 肩こりが増えた
- 夜眠れない
- 気分が落ち込みやすい
「運動した方がいい」とは言われるけれど、何から始めればいいか分からない。そんな方に向けて、続けやすい運動のコツをお伝えします。
この記事の目次
この記事の結論
更年期の運動は、ウォーキングだけでも十分な価値があります。より健康維持を目指すなら、筋トレとストレッチを組み合わせるのがおすすめです。
- 運動は更年期症状を直接治すものではない
- 睡眠改善・ストレス軽減・体力維持・体重管理に役立つ可能性がある
- 完璧を目指すより、続けられることが最も大切
なぜ更年期に運動がすすめられるの?
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。その影響で、筋肉量の低下・基礎代謝の低下・睡眠の質の低下・気分の変化などが起こりやすくなります。
運動は、更年期症状そのものを治すものではありません。けれど、次のようなことに役立つ可能性があります。
- 睡眠の改善
- ストレスの軽減
- 体力の維持
- 体重の管理
ウォーキングだけで十分?
結論から言うと、ウォーキングは非常に良い運動です。特に、運動習慣がない方にとっては、最初の選択肢としておすすめです。
ウォーキングのメリット
自律神経が整いやすい
一定のリズムで歩くことで、心身のリラックスにつながることがあります。
睡眠改善が期待できる
日中の活動量が増えることで、夜の眠気が自然に出やすくなります。
続けやすい
特別な道具が必要ありません。継続しやすいことは、大きなメリットです。
ただしウォーキングだけでは不足することも
更年期では、筋肉量が減少しやすくなります。そのため、有酸素運動だけでなく、筋力の維持も重要になります。ウォーキングに少し筋トレとストレッチを足していくのが理想です。
更年期世代におすすめの運動3本柱
ウォーキング
まず最初に目安は1日20〜30分程度。毎日でなくても構いません。まずは週3回から始めましょう。慣れてきたら、少し早歩きを混ぜるのもおすすめです。
軽い筋トレ
下半身が重要特に重要なのは、下半身の筋肉です。次のような運動がおすすめです。
- スクワット(浅めでOK。膝がつま先より前に出すぎないように)
- 椅子からの立ち座り
- かかと上げ運動
下半身の筋肉は全身の中でも大きく、代謝の維持に役立ちます。痛みのない範囲で、ゆっくり行いましょう。
ストレッチ
こり・痛み対策更年期世代では、肩こりや腰痛を抱える方も少なくありません。特に次の部位のまわりを動かすことが大切です。
- 胸郭(胸まわり)
- 股関節
- 肩甲骨
鍼灸師の視点|運動不足より「動き方の問題」が多い
実際の臨床では、運動不足だけが問題ではありません。次のような特徴をよく見かけます。
- 猫背
- 巻き肩
- 呼吸が浅い
- 同じ姿勢が長い
つまり「動く量」だけでなく、「どう動いているか」も大切だということです。
特に注目したい筋肉
更年期世代では、次の筋肉の機能が低下していることがあります。
- 大臀筋(だいでんきん/お尻の大きな筋肉)
- 中臀筋(ちゅうでんきん/お尻の横の筋肉)
- 腹横筋(ふくおうきん/お腹の深層の筋肉)
- 広背筋(こうはいきん/背中の大きな筋肉)
これらは姿勢や歩行に関係する筋肉です。機能の低下が進むと、肩こりや腰痛の原因になることもあります。運動と合わせて、動き方や姿勢を整えることも大切です。
やってはいけない運動習慣
更年期世代では、良かれと思った運動が、かえって負担になることもあります。次の3つに注意しましょう。
- いきなり頑張りすぎる:急に運動を始めて続かなくなるケースが多いです。まずは軽く、が正解です。
- 睡眠不足で激しい運動:身体の回復が追いつかず、かえって疲労感が強くなることがあります。
- 痛みを我慢する:膝や腰に強い痛みがある場合は注意が必要です。無理は禁物です。
おすすめの運動スケジュール
理想的な組み合わせの目安は、次のとおりです。完璧を目指す必要はありません。
続けられることが、最も重要です。全部そろえられない日があっても大丈夫。できる範囲で、長く続けることを優先しましょう。
運動中に次のような症状がある場合は、医療機関へ相談しましょう。
- 胸の痛みがある
- 強い息切れがある
- めまいがする
- 強い動悸がある
これらは運動を中止すべきサインのことがあります。我慢して続けず、早めに医療機関へご相談ください。
まとめ
更年期世代の運動は、ウォーキングだけでも十分な価値があります。より健康維持を目指すなら、次の3つを組み合わせるのがおすすめです。
- ウォーキング
- 軽い筋トレ
- ストレッチ
運動は更年期症状を直接治すものではありませんが、睡眠やストレス、体力の維持に役立つ可能性があります。
また、更年期症状には運動だけでなく、自律神経や睡眠、ホルモンの変化も関係しています。運動を頑張りすぎず、動き方や姿勢、生活全体を整えていく視点も大切にしていきましょう。
【参考・参照元】
- 日本女性医学学会「女性のヘルスケア・更年期に関する情報」
- NIH/NCCIH「Menopausal Symptoms and Complementary Health Approaches」
「運動しても疲れるだけ」と感じる方へ。
動き方から一緒に見直しませんか?
更年期の不調は、運動量だけでなく、猫背や巻き肩、呼吸の浅さといった動き方や姿勢も関係します。はりセラ淡路町院では、首肩や胸郭の緊張・呼吸・姿勢・自律神経のバランスまで含めて、お一人おひとりの状態を丁寧に見極めます。鍼灸は運動や医療の代わりになるものではありませんが、身体が動かしやすくなる土台づくりをお手伝いします。「運動が続かない」「動くと疲れる」という方は、動き方の見直しも兼ねて、一度ご相談ください。
※運動中に胸痛や強い動悸がある場合は、医療機関の受診を優先してください。
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