「検査では異常なし」と言われたのに辛い 【更年期症状との向き合い方】

「検査では異常なし」と言われたのに辛い
更年期症状との向き合い方

院長 佐伯

院長 佐伯

「異常なし」と言われても、そのつらさは気のせいではありません

こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。「病院で検査をしても異常なしと言われたのに、つらさが改善しない」という更年期世代の女性が、非常に多く来院されます。まずお伝えしたいのは、つらさがあるのに異常なしと言われたからといって、そのつらさが気のせいという意味ではない、ということです。本日は「異常なし」の本当の意味と、更年期症状との向き合い方をお伝えします。

検査では「異常なし」。でも実際には、こんな状態が続いていませんか?

  • 疲れやすい
  • 動悸がする
  • 眠れない
  • イライラする
  • 身体がだるい

「異常なしと言われたのに改善しない」という方は少なくありません。そのつらさは、決して気のせいではありません。

この記事の結論

「検査では異常なし」は、重大な病気が否定された安心材料であって、つらさそのものが否定されたわけではありません。

  • 更年期障害は血液検査だけで診断する病気ではない
  • ホルモンの変動や自律神経の乱れは、数値に表れにくい
  • 症状そのものではなく、日常生活への影響まで含めて考えることが大切

「異常なし」とはどういう意味?

病院で行う検査には、血液検査・心電図・レントゲン・MRI・超音波検査などがあります。これらは、重大な病気がないかを確認するために非常に重要です。

ただし、検査が正常だからといって「症状が存在しない」ことを意味するわけではありません。「重大な病気は見つからなかった」と「つらさがない」は、別のことなのです。

更年期症状は検査だけでは判断できない

更年期障害は、血液検査だけで診断できる病気ではありません。実際には、次のような点を総合的に評価します。

  • 年齢
  • 月経の状況
  • 症状の内容
  • 日常生活への影響

そのため、血液検査が正常範囲でも、更年期症状を抱えている方は少なくありません。

検査で わかる こと

  • 重大な病気の有無
  • その瞬間の数値
  • 明らかな臓器の異常

検査で わかりにくい こと

  • 刻々と変わるホルモンの揺らぎ
  • 自律神経のバランス
  • ストレスや疲労の蓄積

なぜ検査で異常が出ないのに不調が起こるの?

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女性ホルモンは常に変動している

瞬間しか見えない

更年期では、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に変動します。しかし血液検査は、その瞬間の状態しか分かりません。今日は正常範囲でも、数週間後には大きく変動していることもあります。

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自律神経の乱れは数値化しにくい

検査に表れにくい

動悸・めまい・不眠・発汗などは、自律神経の影響を受けやすい症状です。ところが自律神経の状態は、単純な血液検査で評価することができません。そのため、検査では異常が見つからないこともあります。

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ストレスの影響

心理・社会的要因

更年期は人生の中でも変化が多い時期です。子どもの独立・親の介護・仕事の責任の増加・老後への不安などが重なることがあります。

厚生労働省の資料でも、更年期症状には心理的・社会的要因が関与するとされています。つまり、ホルモンだけでなくストレスも症状に関係しているのです。

鍼灸師の視点|「異常なし」の方ほどつらいことがある

実際の臨床では、検査で異常が見つかった方よりも、異常が見つからなかった方のほうが苦しんでいることがあります。なぜなら、原因が分からない不安が加わるからです。

「朝からだるい」「眠れない」「動悸がする」という症状があっても、「異常なし」と言われると、「じゃあ私はどうしたらいいの」となってしまいます。

解剖学的にみると

更年期世代の患者さんでは、首肩の筋緊張・呼吸の浅さ・胸郭の硬さがみられることが少なくありません。特に次の筋肉が緊張すると、身体は常に緊張モードになりやすくなります。

  • 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
  • 斜角筋(しゃかくきん)
  • 僧帽筋(そうぼうきん)

その結果、検査には表れなくても自律神経症状が強く感じられることがあります。当院では、こうした身体の状態も含めて全体をみていきます。

「異常なし」で終わらせないことが大切

もちろん、検査で重大な病気が否定されたことは、大きな安心材料です。けれど症状が続いているなら、そのつらさまで否定されたわけではありません。

大切なのは、次のことを含めて総合的に考えることです

  • 睡眠
  • ストレス
  • 生活習慣
  • 身体の状態

「異常なし」を出発点として、つらさの背景にある生活や身体の状態へ目を向けることが、次の一歩につながります。

次のような症状がある場合は、再評価が必要です。自己判断は避けましょう。

  • 症状が急激に悪化した
  • 強い胸痛がある
  • 失神した、または手足の麻痺がある
  • 強い抑うつ状態が続いている

一度「異常なし」と言われていても、状態が変われば再評価が必要です。こうした場合は、あらためて医療機関へご相談ください。

まとめ

「検査では異常なし」という結果は、重大な病気が否定されたという意味で、大きな安心材料です。しかし、次のような症状が続いている場合、そのつらさまで否定されたわけではありません。

  • 不眠
  • 動悸
  • 疲労感
  • めまい
  • イライラ

更年期症状は、検査だけでは評価できない部分もあります。だからこそ、症状そのものではなく、日常生活への影響も含めて考えることが大切です。原因が分からず不安なときこそ、一人で抱え込まず、身体全体の状態から見直していきましょう。

【参考・参照元】

「異常なし」のその先へ。
つらさの背景を、一緒に整理しませんか?

検査で異常がなくても、ホルモンの揺らぎや自律神経の乱れ、首肩や胸郭の緊張は、数値に表れにくいものです。はりセラ淡路町院では、首肩や胸郭の緊張・呼吸・睡眠・自律神経のバランスまで含めて、お一人おひとりの状態を丁寧に見極めます。鍼灸は医療機関の検査や治療に置き換わるものではありませんが、自律神経の面から回復をサポートします。「異常なしと言われたけれど、つらさが続いている」という方こそ、一度ご相談ください。

つらさの背景を相談する

※症状が強い場合や急に悪化した場合は、医療機関の受診を優先してください。

更年期障害について詳しくはこちら

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