更年期のほてりにおすすめのツボ5選
自宅でできるセルフケア
院長 佐伯
「まずは自分でできることから」という方へ
こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。突然のほてりや発汗、夜中に暑くて目が覚める、イライラする。更年期に多いこうした症状に、「病院へ行くほどではないけれど、まず自分でできることから始めたい」という方は少なくありません。本日は、鍼灸師が臨床でもよく使う、更年期症状に関連する代表的なツボを5つご紹介します。押し方のコツや、ツボ押しでできること・できないことも正直にお伝えします。
こんな症状に、心当たりはありませんか?
- 顔が急に熱くなる
- 首筋から汗が流れる
- 夜中に暑くて目が覚める
- イライラしやすい
- 疲れているのに眠れない
そんなときに取り入れやすいのがツボ刺激です。更年期障害そのものを治すものではありませんが、リラックスやセルフケアの一つとして、気軽に始められる方法です。
この記事の目次
この記事の結論
更年期のセルフケアにおすすめのツボは、三陰交・太渓・神門・内関・百会の5つです。
- ツボ押しは更年期障害そのものを治すものではない
- 痛気持ちいい程度に、深呼吸しながら行うのがコツ
- 症状が強い・長引く場合は、体質評価や婦人科への相談も大切
なぜツボ刺激が更年期に使われるの?
更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の変動にともない、自律神経の乱れ・睡眠の質の低下・ストレスの増加・血流の低下などが起こりやすくなります。
ツボを刺激することで、次のようなことが期待されます。
- 身体への意識が向く
- 呼吸が深くなる
- リラックスしやすくなる
また東洋医学では、気の巡り・血の巡り・陰陽のバランスを整える目的でツボを活用します。「強く押して治す」のではなく、心身をゆるめる入口として使うイメージです。
更年期におすすめのツボ5選
三陰交(さんいんこう)
足の内側・婦人科でよく使われるツボ
内くるぶしの一番高いところに小指を当て、指4本分上がったところ。すねの骨(脛骨)のすぐ後ろ側にあります。
- ほてり
- 冷え
- 不眠
- 月経トラブル
婦人科領域で非常によく使われるツボです。東洋医学では、肝・脾・腎の3つの経絡が交わる重要なポイントとされています。
太渓(たいけい)
足首の内側・「腎」の代表的なツボ
内くるぶしの後ろと、アキレス腱との間にある、くぼんだところです。押すと軽くへこむ感じがあります。
- ほてり
- のぼせ
- 夜間発汗
- 疲労感
更年期世代では「腎虚(じんきょ)」という状態を考えることがあります。太渓は、その腎経の代表的なツボとして知られています。
神門(しんもん)
手首の小指側・仕事の合間にも押しやすい
手のひらを上に向け、手首の横ジワの上で、小指側の端にあるくぼみです。骨の出っぱりのすぐ内側あたりにあります。
- イライラ
- 不安感
- 寝つきの悪さ
ストレスが強い方や眠りが浅い方によく使用します。デスクワークの合間にも押しやすいツボです。
内関(ないかん)
手首の内側・自律神経症状に
手首の内側のシワの中央に、反対の手の指3本をそろえて当てます。ひじ側の端で、縦に走る2本の腱と腱の間にあります。
- 動悸
- 不安感
- 吐き気
- ストレス
自律神経の症状が強い方によく用います。緊張しやすい方にもおすすめのツボです。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺん・頭部の代表的なツボ
左右の耳の一番上を結んだ線と、顔の中心を通る線が交わる、頭のてっぺんあたり。指で押すと少しへこむ感じがあります。
- 頭重感
- ストレス
- 不眠
- 集中力低下
頭部の代表的なツボです。「考え事が止まらない」「頭がスッキリしない」という方によく使われます。
効果的なツボの押し方
ツボ押しで大切なのは、強さではありません。むしろ強く押しすぎると、逆に筋肉が緊張してしまうことがあります。
押し方のポイント
- 痛気持ちいい程度の強さで押す
- 5〜10秒押して、ゆっくり離す
- 左右ともに行う
- 深呼吸をしながら行う
注意:強く押しすぎると、かえって筋肉が緊張することがあります。「気持ちいい」と感じる範囲を超えないようにしましょう。痛みが出るほど押す必要はありません。
こんな人はツボ押しがおすすめ
ツボ押しは、次のような方に取り入れやすいセルフケアです。
- 病院へ行くほどではないと感じている
- 仕事の合間に手軽にケアしたい
- ホットフラッシュが軽度
- ストレスを感じやすい
- 睡眠の質を整えたい
一度にたくさんより、毎日数分でも継続することが大切です。「気づいたときに押す」くらいの気軽さで続けてみてください。
鍼灸師の視点|ツボは「場所」だけではありません
「三陰交を押せば更年期に効く」と思われることがあります。けれど実際の臨床では、同じ更年期症状でも、使うツボは人によって変わります。
同じ「更年期」でも、重く出ている症状で考え方が変わります
- ほてりが強い人
- 不眠が強い人
- 疲労感が強い人
- イライラが強い人
東洋医学では、同じ更年期症状でも体質によって考え方が変わるためです。そのため、ツボ押しで改善しない場合は、体質の評価を含めた専門的なケアが必要になることもあります。
セルフケアのツボ押しは「入口」です。合うツボや効かせ方は人によって違うので、続けても変化を感じにくいときは、無理に強く押さず専門家に相談するのも一つの方法です。
ツボ押しだけで改善しない場合は?
ツボ押しはあくまでセルフケアの一つです。次のような場合は、婦人科への相談も検討しましょう。
こんなときは、婦人科への相談を検討しましょう。
- 日常生活に支障が出るほどつらい
- 強いホットフラッシュや、不眠が続いている
- 気分の落ち込みが強い
- 動悸が頻繁に起こる
更年期症状に似た別の病気が隠れている場合もあります。自己判断は避け、つらいときは早めにご相談ください。
まとめ
更年期のセルフケアにおすすめのツボは、次の5つです。
- 三陰交(さんいんこう)
- 太渓(たいけい)
- 神門(しんもん)
- 内関(ないかん)
- 百会(ひゃくえ)
ツボ押しは自宅で簡単にできるセルフケアですが、症状が強い場合や長引く場合は、専門家への相談も大切です。
また、更年期症状はほてりだけでなく、不眠・肩こり・疲労感・イライラなどが複雑に関係しています。一つの症状だけでなく、身体全体の状態としてとらえていくことをおすすめします。
【参考・参照元】
- 日本女性医学学会「女性のヘルスケア・更年期に関する情報」
- NIH/NCCIH「Menopausal Symptoms and Complementary Health Approaches」
- NIH/NCCIH「Acupuncture: What You Need To Know」
「自分に合うツボやケアを知りたい」
その一歩を、一緒に踏み出しませんか?
ツボ押しは手軽なセルフケアですが、合うツボや効かせ方は体質によって一人ひとり異なります。はりセラ淡路町院では、ほてり・不眠・疲労感・イライラといった症状の出方や、首肩の緊張・呼吸・睡眠・自律神経のバランスまで含めて、お一人おひとりの状態を丁寧に見極めます。鍼灸は婦人科の治療に置き換わるものではありませんが、自律神経の面から回復をサポートします。「セルフケアだけでは変化を感じにくい」という方こそ、一度ご相談ください。
※症状が強い場合は、婦人科の受診とあわせてご検討ください。






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