「検査で異常なし」と言われたのにお腹がつらい…
それでも過敏性腸症候群はあり得ます
院長 佐伯
「異常なし」は、症状が「ない」という意味ではありません
こんにちは。はりセラ淡路町院の佐伯です。「検査では異常なし」と言われたのに症状が続いてつらい、というご相談を多くいただきます。本日は、検査に映らないIBSの本当の正体と、なぜ「異常なし」のあとに困ってしまうのかを、医学的根拠をもとに解説します。
「検査では異常ありませんね」
そう言われたのに、症状は続いている。
- お腹が痛い
- 下痢や便秘を繰り返す
- 張りや不快感が消えない
それなのに「問題ないです」と言われ、「じゃあ、このつらさは何なの?」「気のせいってこと?」
そう感じたことがある方も多いと思います。
この記事の目次
この記事の結論
検査で異常がなくても、症状があることは十分あり得ます。その代表が過敏性腸症候群(IBS)です。
- 異常なし=正常とは限らない
- IBSは「機能の問題」だから検査に映らない
- 気のせいではなく、体に変化は起きている
「異常なし=何もない」ではない
まず一番大切なことです。
異常なし=正常とは限りません
検査で見ているもの・見えていないもの
検査で見える「構造の異常」
- 炎症
- 腫瘍
- 潰瘍
- 出血
検査では見えない「機能の問題」
- 腸の動きの乱れ
- お腹の感覚の過敏さ
- 神経の反応の強さ
- 自律神経のバランス
IBSは「機能の問題」のため、構造を見る検査では映りません
過敏性腸症候群はどう評価されるのか
IBSは、検査で異常がないこと+症状のパターンをもとに評価されます。
国際的な評価基準「Rome IV」で重視される特徴
- 腹痛が繰り返し起こる
- 排便と関係している
- 便の状態が変わる(下痢・便秘・両方)
異常がないから
除外する病気
症状から
積極的に評価する病気
(Rome IV・NICEガイドライン)
なぜ「異常なし」と言われた後に困るのか
ここが非常に重要です。
どこに相談していいかわからない
病院では異常なしと言われ、でも症状はある。次に頼る先がわからない状態です。
周囲に理解されにくい
見た目は普通・検査も正常。だから「大丈夫なんじゃない?」と言われてしまいます。
自分でも不安になる
本当に大丈夫なのか、見逃されていないか、ずっとこのままなのか。不安が強くなります。
IBSは「気のせい」ではない
ここははっきりお伝えします。
IBSは気のせいではありません
現在は、腸と脳の相互作用(腸脳相関)の乱れとして理解されています。具体的には、次のようなことが関係しています。
- 腸の動きの変化
- 内臓の感覚の過敏さ
- 自律神経の影響
- ストレス反応
「検査に映らないだけで、体には変化が起きている」
「薬が効かない」「良くならない」と感じる理由
IBSの特徴として、個人差が非常に大きいという点があります。
IBSの症状タイプ
- 下痢が中心の人
- 便秘が中心の人
- 両方ある人
- 張りが強い人
そのため同じ処置で全員が良くなるわけではありません
影響する要因も人それぞれ
食事・睡眠・ストレス・生活環境などが複合的に影響するため…
単一の対策では不十分なことも多い
IBSと似ていても、別の病気の可能性があります。以下がある場合は必ず医療機関へ。
- 血便がある
- 体重が減少している
- 発熱がある
- 夜間に腹痛がある
- 貧血がある
(NICEガイドラインでも注意喚起されています)
鍼灸師の視点|「異常なし」のその先を見る
臨床で多いのが、検査は正常、でも体はかなり緊張しているというケースです。
よく見られる体の状態
- みぞおちが硬い
- 呼吸が浅い
- 首肩が緊張している
- お腹に力が入っている
これらは「体が反応しやすい状態」とも言えます
IBSでは、腸だけでなく体全体の状態が関係しているため、こうした部分も含めて見ることが重要です。
※なお、鍼灸はIBSの標準治療ではありません。補助的な選択肢として検討されるものです。
まとめ|「異常なし」でもつらいものはつらい
「異常なし」と言われても…
- 症状があるなら、それは無視していいものではありません
IBSは…
見えないから
軽い病気
見えないけど
生活に影響する状態
大切なのは…
- 「異常がないか」ではなく「生活に影響が出ているか」
もし、どこに相談すればいいかわからない・検査では異常なしと言われた・でもつらさが続いている、という方は…
- 一度、症状の整理から始めてみてください。
【参考・参照元】
「異常なし」のその先を、
一緒に整理していきませんか?
検査では映らない「機能の問題」や「体全体の緊張」は、医学的には確かに存在しています。私たちは、お腹だけではなく、呼吸・みぞおち・首肩・自律神経のバランスといった全身の状態まで含めて整理し、「異常なし」と言われた後の不安と症状に伴走するお手伝いをしています。一人で抱え込まないで、まずはご相談ください。
※はりセラ淡路町院が、あなたの回復を全力でサポートします。
この記事に関する関連記事
- 【過敏性腸症候群に鍼灸は効くのか?】 エビデンスと限界を正直に解説
- 【過敏性腸症候群を放置するとどうなる?】 見逃したくない「生活への影響」
- 【過敏性腸症候群はストレスだけが原因ではない】 自律神経と腸の関係をやさしく解説
- 【過敏性腸症候群で何を食べればいい?】 低FODMAPと「迷わない食事」の考え方
- 【過敏性腸症候群にストレッチは意味がある?】 お腹・横隔膜をゆるめる考え方
- 【過敏性腸症候群に効くツボはある?】 お腹が不安なときに試したいセルフケアの極意
- 【過敏性腸症候群は季節の変わり目に悪化する? 】寒暖差・冷えと自律神経の切っても切れない関係
- 外出・旅行・会食が怖い… 【過敏性腸症候群で行動範囲が狭くなる人へ】
- 【過敏性腸症候群は座りっぱなしで悪化する? 】通勤・会議前にお腹がつらい理由と解決のヒント






お電話ありがとうございます、
鍼灸院はりセラ淡路町院でございます。